2001年1月28日(2386号)
■分析機器展をオープン化、分析総合展示会として9月幕張メッセで開催
(社)日本分析機器工業会(竹内隆会長)は、同会の主要事業である分析機器展の内容を拡大する。従来の分析・理化学機器メーカーや販売会社に加えて、分析ソフト開発、サービス、受託分析をビジネスとする企業の参加を得て、分析機器を中心とした分析総合展示会をめざす。名称、ロゴタイプも変更し、今年は「2001年分析展」として9月5日(水)から7日(金)まで、千葉・幕張メッセで開催する。
地球温暖化などの環境問題、ダイオキシン等の社会公害問題や薬物犯罪、高度医療、バイオテクノロジー、半導体分野での分析測定技術の開発要求などは、分析値の高精度、高信頼性を求めており、サンプリング、前処理、データ解析等の作業を含めた分析課程全体の中で分析機器を位置付けることが必要になっている。分析機器展のオープン化はこれらの要請を反映したもので、従来の分析機器関係者とともに化学分析や材料評価に関わる企業が参加できる総合展示会をめざす。
■(株)佐藤計量器製作所宮城工場がISO9001認証取得、製品開発、製造拠点として中心的役割果たす
気象計器・温湿度計測機器の総合メーカー(株)佐藤計量器製作所 (本社=東京都千代田区神田西福田町3、後藤 四郎社長)の宮城工場は、国際的な品質システムの規格であるISO9001認証を昨年11月24日付で取得した。
審査機関は(株)エスジーエス・アイシーエス・ジャパンで審査登録番号はSGS/J/282/00。
審査対象範囲は、@工業用電子式温度計及び電子式温湿度計の設計及び製造、A工業用電子式温度計の輸入品の検査及び出荷。
同社は、1999年(平成11年)8月31日に実質的に認証取得のための活動をスタートさせた。作業手順の文書化の作業から開始し、作成した文書通りに作業を実施、運用することに時間をかけた。これは実際に行っている作業手順を文書化する際、同社が考える理想を盛り込むためである。
予備審査は昨年の7月26日、文書審査は同年9月26日、本審査が同年10月25日〜27日(三日間)と実施され、11月24日付で認証を取得した。
同社の宮城工場は単なる工業製品の生産現場ではなく製品の開発に力点を置いているのが特徴。主に佐藤計量器製品の企画・開発、技術開発、高分子湿度センサの開発・生産の拠点として位置づけられている。電子式温度計・湿度計・風速計などの電子式計測器類のほとんどがこの工場で開発され、フレキシブルな生産ラインによってつくられている。宮城工場は平成4年1月から稼働。
【所在地】〒989−1304、宮城県柴田郡村田町西ヶ丘25−1、TEL0224−83−2110、FAX0224−83−5110。
■日本試験機工業会・CEマーキングの講習会開催(2月2日・JQA総合製品安全本部)
日本試験機工業会がCEマーキングに関する講習会を2月2日(金)、東京都世田谷区の(財)日本品質機構総合製品安全本部で開催する。この講習会は日本と欧州諸国との試験技術・試験機についての取引が盛んになる一方で、EC委員会の施すCEマーキングがこれらの取引を行う際の懸念事項になっていることから、欧州の市場・技術やCEマーキングについての情報を提供しようと企画された。
【日時】2月2日(金)、13時30分〜15時30分
【場所】(財)日本品質保証機構総合製品安全本部(東京都世田谷区砧1−21−25)
【テーマ】▽CEマーキング制度の概要▽主要EC指令の紹介▽適合性評価手順▽技術ファイル、適合宣言書、CEマーキング▽その他質疑応答
【講師】島田英明((財)日本品質保証機構安全試験センターCEマーキング室主査)
【問い合わせ先】日本試験機工業会=電話03−3268−4849、FAX03−3268−4840、E−mail: [email protected]
【締め切り】1月26日(金)